昭和63年は,世紀末が囁かれ始めていたころで,世紀末という言葉にもっとも敏感なヨーロッパの,その19世紀末文化がもてはやされていた。そんな世紀末文化の香りが嗅げたらと思う旅だった。
航空会社は大韓航空を利用し,途中,韓国とバーレーンの空港をトランジットする南回りで,スイスにて記念すべき海外初入国を果たした。ヨーロッパでの移動は,1か月間有効のユーレイル・ユースパスを利用した。
訪問先は,ウィーンに長居をしてしまったことで,頭に描いていたものとは大幅に変わってしまった。たとえば,ユーゴスラビア経由ギリシャ行きや東独をすり抜けてゆく西ベルリンなんて素敵なプランはご破算になった。逆に,コマーシャル効果(後出)からか,ニースが加わった。
日程:昭和63年2月16日(火)−同年3月15日(火)
順路;
チューリッヒ スイス(1)
ウィーン オーストリア
フィレンツェ,ピサ イタリア
ニース,ヴァンス フランス(1)
バルセロナ,マドリッド スペイン
パリ フランス(2)
チューリッヒ〜帰国 スイス(2)