澎湖群島は,台湾本島の西に位置し,中国大陸とに挟まれた地域で,64の島と嶼(小島)で構成されている。中心には,馬公島(澎湖本島),中屯嶼,白沙島,西嶼(漁翁島)の4島があり,それぞれ橋で連繋され,生活上ひとつの島として機能している。
島嶼は,基本的には玄武岩体であり,あちこちで六角柱状節理の景観を見ることができる。標高せいぜい数十mの平坦な地形で障害物がないため,年中風が吹いている,風の島である。その風は旅人には心地良く,魅了して止まない。
ところで,有事の際には利用されやすい立地条件であるので,防衛上重要な島という側面を持つ。そのため,軍関係者,警備施設があちこちで見え隠れする。あんまり変人ぶりを発揮していると不審がられて近寄ってくるので注意が必要である。
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日時:平成10年
撮影:Contax IIIa, sonnar 50mm F1.5(non corting), Fuji100